アーカイブ 「脂漏性皮膚炎」

2010年 6月 16日

【脂漏性皮膚炎(2)】脂漏性皮膚炎の治療と再発予防のポイント

カテゴリー 脂漏性皮膚炎

前回は、

脂漏性皮膚炎の典型的な症状や、
発症のメカニズムについてお話しました。
http://www.yoheikudo.com/?p=66.html

次は、その治療法です。

まずは、炎症が起きて、
皮膚が赤くなってかゆみもある時期は、
まず炎症を抑えないといけません。

その場合はステロイド軟膏で治療します。
あまり強くないステロイドで、十分効くことが多いです。

数日から一週間以内できれいに治ることが多いです。

ただ、脂漏性皮膚炎は慢性で再発性の病気です。
放っておくと、忘れたころにまた再発します。

原因として、マラセチアという
真菌(カビ)の一種が発症に関わっている、というお話をしました。

そこで、真菌(カビ)をやっつける外用薬、
いわゆる「抗真菌薬」の外用が再発に有効です。

余談ですが、実はこれは水虫の塗り薬と同じです。
といいますのも、水虫菌も「真菌」の仲間だからです。

その他に、漢方薬も処方されることがあります。

ただし、漢方では、西洋医学と違って、
「この病気にはこのクスリ」、という風に
病気とお薬が一対一の関係ではありません。

全身の状態をみて、総合的に決定します。

ですから、脂漏性皮膚炎の方でも、
全身の体調、体質によって処方されるお薬は違います。

比較的よく処方されるのは、
「十味敗毒湯」や「黄連解毒湯」などです。

さらに、皮脂が出やすい体質や、
ストレス、睡眠不足などの生活習慣もその原因です。

そのため、ストレスを避け、規則正しい生活を心がけます。
さらに、バランスのよい食事や十分な睡眠時間を取ることが勧められます。

さらに、できるだけ皮脂がたまらないように、
低刺激性のシャンプーで皮脂を落として清潔にするように心がけましょう。

逆に、これらの生活を心掛けていれば、
脂漏性皮膚炎は発症しにくいと思います。

発症していない方は、少し気をつけておくと
予防になって良いと思います。

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2010年 5月 28日

【脂漏性皮膚炎(1)】おでこにカサカサしたフケと赤みがでました

カテゴリー 脂漏性皮膚炎

前回は、

「食事日記と症状日記のススメ」

というお話をしました。
http://www.yoheikudo.com/?p=64.html

今回は、

「脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)」

について解説します。

日常的に非常によくみる病気で、男性だけでなく女性も発症します。
このメルマガでもご相談をうけることが非常に多いです。

実は私も去年、脂漏性皮膚炎になりました(@@;

ですので、この病気になったことのある方はもちろんですが、
かかったことのない方も、予防のために、
事前に予備知識として知っておいた方が良いと思います。

というのも、この病気になると、
顔に赤い湿疹が出て、
そこにかさかさしたフケもでるため、
外見的に問題になることが多いからです。

では、まずは典型的な症状からお話します。

顔の「額」、特に「髪で覆われた部分」「髪の生え際」や、
「眉間」「鼻の周り」などに
赤くてカサカサしたフケを伴う湿疹ができます。

かゆみを伴うことが多いです。

たいていは顔だけですが、稀に、ワキや体にも広がることがあります。

私も、一時は顔全体やわきにまで出てちょっと焦りました(--;

顔には「脂漏部位(しろうぶい)」というのがあります。

皮脂が出やすく、テカリやすい部分ですね。
女性の方は「Tゾーン」と言えばすぐにわかるかと思います。

具体的には、額、眉間、鼻のあたりなどです。

この部分は「脂腺」という皮脂を産生する器官が多く存在するので、
どうしても皮脂の分泌量が多くなります。

この皮脂が皮膚の上で分解されると、刺激になります。

ここに、「マラセチア」という皮膚の常在菌が増殖して
さまざまな反応や刺激を起こして、脂漏性皮膚炎になると考えられています。

ですから、髪の生えている部分や、Tゾーンに発症しやすいんですね。

この原因とされる「マラセチア」は真菌(カビ)の一種です。

「えっ、カビですか!さわったらうつるんですか?」
と心配される方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、この菌は常在菌なので、あなたの皮膚にもいます。
普段は特に悪さをするわけではありません。

ですから、人にうつることはありません
(もう既にあなたの皮膚にもいるわけですからね)。

皮脂の分泌が増加すると、この菌が増殖するようです。

皮脂の分泌が多くなる原因として、
ストレス、睡眠不足、多量の汗、食事の偏り、化粧品
などが挙げられます。

また、体質的に皮脂が多い、
いわゆる「脂漏体質」も関係する、言われています。

私の場合も、発症した当時はとても当直が多い時期でした。

寝不足、ストレス、そして、
救急患者さんが多くて忙しいと、その晩はお風呂に入れないので、
汗や皮脂が皮膚に溜まってしまったのが原因だったかも知れませんね。

さて、その治療法とは・・・・

続きはまた次回お話しますね。

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