アーカイブ 「お医者さんのお仕事ウラ話」

2009年 12月 17日

病院とクリニックって違うんですか?

今回は、意外に知らない業界のお話をお届けします。

突然ですが質問です。

あなたは「病院」と「クリニック」の違いってご存知ですか?

「え?何か違うの?」

と思われた方もいらっしゃるかも知れません。

「病院」の定義は

「病床数20床以上の入院施設(病棟)を持つもの」

です。要するに、

「20個以上のベッドがある、入院できるところ」

ということですね。

ということは・・・・

あなたが普段、風邪や湿疹、花粉症で行くところが
開業医の先生のところだったら・・・

そこは実は「病院」ではないんです!

だって入院用のベッドが20個もないですよね!?
20個どころか、そもそも入院できないところがほとんどですよね。

病院より規模が小さいところは

「診療所」

となります。

基本的には「診療所」と「医院」「クリニック」は同じ意味として使われます。

最近は「~診療所」よりは

「~医院」や「~クリニック」と称することが多いですよね。

子供の頃、近所の医院を見て「クリニック」の意味がよくわからず

「どうして、変な英語の名前をつけるんだろう!?」

と不思議に思った記憶があります。

今にして思えば、入院設備が無いので「病院」とは名乗れなかったんですね。

そんなわけで、医学関係の本や教科書では必ず、
「病院」と「クリニック」は明確に区別されて記載されています。

普段、私たち医師も、区別して使用しています。

ちなみに、このメルマガでは、専門的な細かい正確さより、
ある程度のわかりやすさを優先する方針です。
そのため、特に区別せずに、全て「病院」としています。

医師が使う言葉の定義を知っておくと、
医師から説明を聞く際に、誤解せずに済むことがあります。

覚えておいて損はないと思います。

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2009年 11月 05日

内服と頓服って違うんですか?

病院からもらうお薬の袋をよくみると
飲み方のところに、

「内服(ないふく)」と書いてあることもあれば

「頓服(とんぷく)」「頓用(とんよう)」と書いてあることもあります。

この違いは何でしょうか?

「内服」とは簡単に言えば「定期的にお薬を飲むこと」です。

「頓服」「頓用」とは、「症状が出たときに、臨時で飲むこと」です。

例えば、「朝と夜、食後に飲んでください」とか「毎食後」というのは、
定期的に、飲むタイミングが決まっているので「内服」です。

また、「発熱時」「頭痛時」「お腹が痛いとき」など、
症状が出たときに、そのタイミングで、臨時に飲む場合は「頓服」となります。

我々医師や看護師は、お薬を渡して説明するとき、
ちゃんと区別して使うことが多いです。

ですからついつい、私たちは「患者さんも知っているだろう」と思って
「このお薬は頓服ですので」などと説明してしまうことがあります。

この言葉を知っておくと、
医師や看護師、薬剤師さんからの薬の説明を受ける時もわかりやすくなります。

また、お薬を沢山もらってきて、どれをいつ飲むのかわからなくなるときもあります。
そんなとき、この言葉を知っておくと、お薬の袋をみて区別できます。

覚えておくと役に立つと思います。

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2009年 7月 11日

当直医は、夜、何を食べているのか?

最近、周りの人達から、

「お医者さんって、夜、当直しているとき、食事はどうしてるの?」

と聞かれることが多いです。

入院患者さんが夜間に具合悪くなったとき。
あるいは、夜間の救急外来に急患が運ばれてきたとき。

そんなときにすぐに対応できるように、医師は夜間も病院に泊っています。

それが「当直」です。

そんな当直医が夜間食べているものは、

実は「入院患者さんが食べている食事」です。

と言っても患者さんからおこぼれをいただいている訳ではありません(--;

その晩に、入院患者さんが食べた「病院食」と同じものが
当直医用に用意されています。

これを「検食(けんしょく)」と言います。

「検食簿」というアンケート用紙のようなものがあり、

盛り付けはどうか?
味はおいしい?おいしくない?
量は多い?少ない?

など、きちんと評価して記入しなければなりません。

では、肝心のお味の方はと言いますと・・・病院によってさまざまです(--;

あなたが入院したことがあるなら、大体想像つくかも知れません。

「検食だけでは量が足りない!」と、追加で出前をとる医師や、
事前にコンビニでお弁当を買っていく医師もいます。

ちなみに私は基本的に検食好きです(笑)

きちんとカロリーやバランスも計算されているので、
ヘルシーで体に良いからです。

今まで食べた検食で一番インパクトがあったのは、
福島県のある病院の検食でした。

おかずの一品として、

その地方の特産である、旬の「桃」が
ドドーンとまるごと1個出てきたことでした!

(今思えば特別サービスだったのかも知れませんが・・・)

カットされたオレンジだったり、缶詰のミカンだったり
多少果物が付いてくることはありますが・・・

さすがにまるごと一個は驚きましたが、
非常にうれしかったです。

こうした、日常のちょっとしたことで、
ご褒美みたいなことがあるとプチ幸せな気持ちになることって
あなたもありませんか?

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2009年 6月 28日

パトカーで連行されました

先日、お仕事中に警察官3名とパトカーに乗りました。

「検死」というお仕事です。

ある日突然、どこかで遺体が発見されます。
身元もわからない。

亡くなった原因もわからない。

病気で亡くなったのか、
事件などで亡くなったのか・・・。

そこで医者が現場へ行ってその原因を探ります。

現場へ向かう際、警察の方がパトカーで迎えに来て下さいました。

運転席、助手席、そして後部座席の私のすぐ横・・・
と、周り全てを警察官に囲まれてのパトカー乗車。

何も悪いことをしていないのに
犯罪を犯した気分になってしまいます(笑)

とは言え、警察の方々は
皆さん非常に礼儀正しく感じのよい方ばかりでした。

驚いたのはその「超」安全運転ぶりでした。

ちょっとした左折や右折も、必ず運転手と助手席の
二人がかりで安全確認。

「そこ普通さらっと曲がるでしょ!」というところでも
完璧なまでに安全を期してから曲がっていました。

そのお仕事ぶりに、「プロとしての責任」を感じました。

普段マスコミでたたかれがちな業種だと
ついつい勝手な偏見を抱いてしまいがちです。

でもきっと警察も官僚も(医者も?)、たいていの人は
一生けん命働いている良い人たちばかりなのではないかな・・・
と思いました。

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