2009年
12月
22日
前回、ニキビに漢方薬が効きます、というお話をしました。
こういった漢方のお話をすると
「でも、漢方薬を薬局で買うと凄く高いんです!」
「一か月分で1万円以上しました!」
という方も時々いらっしゃいます。
これは、意外に知らない方も多いのですが、
実は漢方薬は、ふつうに健康保険がききます!
ですから、病院で処方してもらえば、
通常払うお金は3割負担で済みます。
普通のお薬をもらうのと同じように
病院で漢方薬も処方してもらえるんです。
もちろん、世の中にある全ての漢方薬に健康保険がきく訳ではありません。
しかし、意外に多くの病気に対して、健康保険の認可がおりています。
(この、厚労省から認可がおりることを「保険適用」といいます)
皮膚科でいえば、
ニキビ、じんましん、湿疹、体のかゆみ、
あせも、お子さんの湿疹、顔のしみ・・・などなど
多くの病気に対して、保険がきく漢方薬があります。
ですから、まずは、病院で相談してもらい、
保険がきく漢方薬で、ご自分にちょうど良いものがあるかどうか
聞いてみても良いかもしれませんね。
これは、皮膚科だけでなく他の科でも同じです。
ですから、あなたがもし、内科や他の科で悩んでいたら
是非、漢方薬も検討してみてください。
漢方薬を処方するかどうかは、
「医師が漢方薬に対する知識があるかどうか」
「漢方薬を処方する意思があるかどうか」
にかかっています。
「西洋医学のクスリだけしか処方しない!漢方薬は認めない!」
というお医者さんですと、ちょっと処方してもらうのは難しいでしょう。
漢方薬を扱っている病院やクリニックをインターネットで
検索してみても良いと思います。
ホームページに、漢方薬を扱っていることを明記している
クリニックも結構あります。
すでに普段から通っている病院がある方は、まずは、
「私の病気に漢方薬とかってどうなんでしょうか?」
とさりげなく聞いてみて、主治医の先生の反応をみるのが一番かも知れませんね。
「高額な漢方薬を専門に扱う薬局」に駆け込む前に、
一度、主治医の先生に相談してみることをオススメします。
2009年
12月
17日
今回は、意外に知らない業界のお話をお届けします。
突然ですが質問です。
あなたは「病院」と「クリニック」の違いってご存知ですか?
「え?何か違うの?」
と思われた方もいらっしゃるかも知れません。
「病院」の定義は
「病床数20床以上の入院施設(病棟)を持つもの」
です。要するに、
「20個以上のベッドがある、入院できるところ」
ということですね。
ということは・・・・
あなたが普段、風邪や湿疹、花粉症で行くところが
開業医の先生のところだったら・・・
そこは実は「病院」ではないんです!
だって入院用のベッドが20個もないですよね!?
20個どころか、そもそも入院できないところがほとんどですよね。
病院より規模が小さいところは
「診療所」
となります。
基本的には「診療所」と「医院」「クリニック」は同じ意味として使われます。
最近は「~診療所」よりは
「~医院」や「~クリニック」と称することが多いですよね。
子供の頃、近所の医院を見て「クリニック」の意味がよくわからず
「どうして、変な英語の名前をつけるんだろう!?」
と不思議に思った記憶があります。
今にして思えば、入院設備が無いので「病院」とは名乗れなかったんですね。
そんなわけで、医学関係の本や教科書では必ず、
「病院」と「クリニック」は明確に区別されて記載されています。
普段、私たち医師も、区別して使用しています。
ちなみに、このメルマガでは、専門的な細かい正確さより、
ある程度のわかりやすさを優先する方針です。
そのため、特に区別せずに、全て「病院」としています。
医師が使う言葉の定義を知っておくと、
医師から説明を聞く際に、誤解せずに済むことがあります。
覚えておいて損はないと思います。
2009年
12月
07日
病院でのニキビ治療と言うと、「抗生物質の塗り薬による治療」
が最も一般的です。
あなたが、ニキビで悩んで皮膚科を受診したことがあるなら、
「ダラシンゲル」や「アクアチムクリーム」
などの塗り薬の名前を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、頑固なニキビの場合、塗り薬で一時的に良くなっても、
しばらくすると、また繰り返し出てきてしまうこともしばしばです。
そこで、そんな頑固なニキビには、
次の一手として、「抗生物質の飲み薬」が使用されることが多いです。
しかし、「飲み薬まではいらないです」という方も結構います。
そういう方に、オススメの治療法があります。
それが「漢方」です。
ニキビに効果があるとされる漢方薬は
結構たくさんあります。
・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
・荊芥蓮翹湯(けいがいれんぎょうとう)
・排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・小柴胡湯(しょうさいことう)
・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)
などなど。
こうして漢字を並べると、目がクラクラしますね・・・。
漢方の難しいところは、この中のどれでも良い、というわけではないところです。。
にきびなら、どのお薬でも効く、というわけではありません。
西洋医学ですと「病名」が決まると、必然的に「お薬」が決まる傾向にあります。
漢方では、「この病気には、このお薬です」というように、
「病気」と「お薬」の関係が、決して一対一ではありません。
個人個人の体質や全身の状態を総合的に判断して、
それに合ったお薬を飲みます。
つまり、仮に「病名」が同じでも、個人によって処方されるお薬が変わる、ということです。
この総合的判断は、それなりの熟練を要します。
漢方薬の知識と経験が豊富な医師や薬剤師さんの診断が必要です。
次回は、にきび治療の漢方薬について、
もう少し詳しくお話していきます。