2010年
2月
25日
前号では猫に咬まれると感染率が高い、というお話をしました。
http://www.yoheikudo.com/?p=59.html
さらに猫には特徴的な、原因菌があります。
それが「Pasteurella(パスツレラ)菌」です。
この菌は、猫の口の中に60~90%という高い確率で存在します。
これまでお話したように、通常、動物に咬まれた時の
原因菌は、黄色ブドウ球菌が多いです。
その場合、咬まれてから感染の症状が現れるまで、
2~3日かかります。
しかし、このパスツレラ菌の場合、
「多くは24時間以内、長くても48時間以内」に急速に感染症状を起こします。
これが、一番の特徴です。
咬まれたところが赤くはれて、熱っぽくなり、痛みも出てきます。
この症状自体は通常の感染と変わりません。
全身の発熱が起こる確率は20%と言われています。
咬まれた傷が深いと、菌が深いところまで達し、
化膿性関節炎や骨髄炎など、骨や関節、筋肉にまで炎症を起こすことも
(ごくごく稀にではありますが)あります。
50歳以上の方、高齢者、乳児、糖尿病の方、、ガン患者さん、または
肝臓や腎臓が悪い方などは、免疫力が低いため、感染しやすいです。
感染したあとも、重症化したり、治るまで長期化しやすい傾向にあります。
続きは次回お話します。
2010年
2月
17日
前回、ペットに咬まれたときの「感染」の症状についてお話しました。
http://www.yoheikudo.com/?p=58.html
そこで今日は「ネコ」に咬まれたときの対応についてお話します。
猫に咬まれた傷は「小さくて深い」のが特徴です。
そのため、犬などの他の動物に比べ感染しやすいと言われています。
医学論文にもよりますが、ネコに咬まれた時の感染率は「28~80%」です。
それに対して、犬に咬まれた時の感染率は「2.1~5.7%」です。
この違いは10倍以上ですよね。
つまり、
「ネコに咬まれたときは、犬に咬まれたときより10倍感染しやすい」
ということですね!
逆にいえば、いかに猫に咬まれた時の感染率が高いかが、
わかっていただけるかと思います。
そのため、医学的には、
「猫に咬まれたら必ず抗生物質の内服が必要!」
という原則があります。
よく覚えていてください。
案外、猫に咬まれても何も対応しないで済ませてしまう方も
いらっしゃると思います。
でも、実は、猫は感染率が高いんですね。
ですから、原則として病院を受診されることをオススメします。
そして、抗生物質を内服されることをオススメします。
さらにさらに、猫には特徴的な感染の症状があります。
続きは次回お話します。
2010年
2月
13日
あなたは何かペットを飼っていますか?
「ネコ、もしくはイヌを飼っている」という方が一番多いでしょうか。
もっと珍しい動物を飼っていらっしゃる方もいるかも知れませんね。
では、あなたは飼っているペットに咬まれたことはありますか?
一度や二度は軽く咬まれたことがある方も多いかも知れませんね。
ペットなどの動物に咬まれたとき、
ついつい、咬まれた「傷」や「出血」などの手当てに目が行きがちです。
しかし、忘れてはならないのが「感染」です。
動物の歯や爪についている「細菌」が、
咬まれた傷を通じて人間の体内に入り、「感染」します。
感染した際の典型的症状は・・・
・咬まれたところが赤く腫れる
・その傷のあたりが熱っぽくなる
・痛みも伴う
です。
通常は、原因となる菌は黄色ブドウ球菌などです。
この場合、咬まれてから、感染症状が起こるまで、
2~3日かかります。
実は、ネコと犬に咬まれたときでは、
対応が全然異なります。
さて、犬と猫に咬まれたときは
どっちが危険でしょうか?
続きは次回お話しますね。
2010年
2月
03日
前回、帯状疱疹後神経痛の症状についてお話しました。
http://www.yoheikudo.com/?p=52.html
この後遺症ができるだけ出ないようにするには、どうすればよいのでしょうか?
それは、まず第一に、
「帯状疱疹が発症してからできるだけ早く、治療を受けること」が重要です。
帯状疱疹を抑える、「抗ウイルス薬」を早く投与すればするほど、
帯状疱疹の痛みや後遺症の発症率を抑えることができます。
抗ウイルス薬の投与は、原則としては
「皮疹が出てから5日以内」です。
「なーんだ、そんなことか、簡単ですね。」
と思われた方もいるかも知れません。
しかし、この病気について予備知識がないと
「なんか重苦しいなぁ」「なんとなく痛がゆいなぁ」
「あれ、ちょっと赤いぶつぶつが出てきたぞ・・・
まぁでも市販の塗り薬でも塗って様子みてみるか・・・」
などと様子をみているうちに、5日や1週間が過ぎてしまうことはよくあります。
また、女性の「乳房の近く」や「陰部の近く」に出ることも多いので、
「なんとなく、場所が場所だし・・・
お医者さんに見せるのが恥ずかしいし、面倒だな」
と思って、病院受診が遅れる方もいます。
我々皮膚科医からすると、
「どうしてここまで我慢できたの!?(@@;」
と思うくらい、
発疹が広がって、水疱が破れて浸出液が沢山出て、
ものすごい痛みを伴った状態で来院される患者さんを沢山診ます。
こういったことは、
(1)帯状疱疹の典型的症状を知る
(2)できるだけ早く病院を受診して、抗ウイルス薬を投与する必要があることを知る
ことで防げます。
先日、うちの母も帯状疱疹になりましたが、
「以前から祖母からよくこの病気の話を聞いていたので、
帯状疱疹の出た場所が太ももの付け根だったけど、ピンときてすぐ病院に行った」
と言っていました。
是非、先に述べた「典型的な症状」を覚えておくことをおすすめします。
また、家族や周りの方に「こんな病気もあるんだよ」
というお話しをしてあげて、知識を共有化することもおすすめします。
長くなっってしまったので、
「帯状疱疹の治療・対処のコツ」
などについては、また後日、機会を改めてお話しますね。