アーカイブ 2010年3月

2010年 3月 17日

【食物アレルギー(2)】食物アレルギーの多彩な症状

カテゴリー 食物アレルギー

前回は、食物アレルギーで突然倒れることがある、というお話をしました。
http://www.yoheikudo.com/?p=62.html

食物アレルギーの症状は主に、
(1)皮膚症状
(2)呼吸器症状
(3)消化器症状
(4)アナフィラキシー
の4つに大別されます。以下にそれぞれ解説します。

(1)皮膚症状
皮膚症状では、
・じんましん
・湿疹
・アトピー性皮膚炎
など、”かゆいぶつぶつ”が出ることが多いです。
治りにくい顔の湿疹が、実は食物アレルギーが原因だったり、
アトピー性皮膚炎を悪化させる一因になっていたりもします。
また、じんましんもよくあります。
特に重症だと、全身にじんましんが出て、
顔全体や体ががむくんでしまうこともあります。

(2)呼吸器症状
呼吸器とは、口からのど、肺に至る空気の通り道の部分のことです。
呼吸器症状では、
・鼻水、鼻づまり、くしゃみ
・のどの奥の不快感、違和感
・ぜんそくのようなゼーゼーした呼吸(喘鳴:ぜんめい)
などがあります。
要するに、鼻炎のような症状や喘息のような症状が出ます。
重症になると、呼吸困難になって救急病院に運ばれる事もあります。

(3)消化器症状
・吐き気、嘔吐
・下痢
・腹痛
などです。
腸炎を起こします。

(4)アナフィラキシー
これは(1)~(3)の症状の他に、
急に血圧が下がってショック状態になったり、
それによって意識を失って倒れたりします。
これはとても重要なので、また改めて解説します。

・・・・いかがでしょうか?
食物アレルギーと言っても、症状は多彩ですよね。

これらの症状が食物アレルギーだと気づくコツがあります。

次回はそれを紹介します。

コメント(0)

2010年 3月 11日

【食物アレルギー(1)】食事中、友人が突然意識を失って倒れました

カテゴリー 食物アレルギー


あなたは友人とレストランで、ディナーを食べていました。
すると、食事の最中、突然、友人が目の前でバタッと倒れてしまいました!

どうやら意識がないようです!

一体、原因はなんでしょう?
そう言えば以前、この友人は
「私はピーナッツアレルギーがあるの」
と言っていたのをあなたは思い出しました。

・・・そうです。
この方は食物アレルギーだったんです。

レストランの食べ物の中に、ピーナッツが含まれていたんですね。
・・・このようなことが、食物アレルギーで実際に起こり得ます。

これはアレルギーの中で最も重症な
「アナフィラキシーショック」という症状です。

もちろん、食物アレルギーにも色々な症状があります。
必ずしも、このように突然意識を失って倒れるわけではありません。
この「アナフィラキシーショック」という重症パターンは、

頻度としては、むしろ稀だと言って良いでしょう。

ほかには、アトピー性皮膚炎のような症状や、
鼻炎のような症状のこともあります。
また、腸炎の症状を起こすこともあります。

食物アレルギーでどんな症状が起こるのか
覚えておくと、非常に役立ちます(^^)

この続きはまた次回にお話します。

コメント(0)

2010年 3月 03日

もしもペットに咬まれたら ネコ編(4)

前号では猫に咬まれると、恐ろしい「パスツレラ感染症」という
病気にかかることがある、というお話をしました。
http://www.yoheikudo.com/?p=60.html

今回はその続きです。

このパスツレラ菌という細菌は、
猫の口から、飼い主の肺に入り、肺炎を起こすこともあります。

これも、健康な成人であれば滅多に肺炎は起こしません。
ですから過剰な心配はいらないでしょう。
しかし、慢性気管支炎や気管支拡張症、肺結核にかかったことがある方など、
肺の病気を持っている方は、感染率が高いので注意が必要です。

ですから、そういう方がご家族や周りにいる方は、
ペットの扱いには注意するようにアドバイスしてあげてください。

このパスツレラ感染症は、近年のペットブームに伴って増加しています。
ある論文によると、年25%づつ増加しているとも言われています。

ネコに咬まれたところが一見、小さな傷でなんでもないように見えても、
24時間は赤く腫れてこないか、要注意して観察していてください。

もちろん、腫れてくる前に、咬まれたらすぐに病院を受診して
抗生物質を内服しておくことを重ねてオススメします。

ここまでの話しを聞いて、
「私はペットに猫を飼っていないから大丈夫!」
と思った方もいらっしゃるかも知れませんね。

しかし、実はペットを飼っていない方でも、咬まれる危険があります。
友人の家へ遊びに行って、そこで飼われている猫に咬まれることもあります。
また、ノラ猫やに咬まれることもあります。

庭をいじっていたら、そこにノラ猫がいたのに気付かず、
シッポを踏んでしまい急に咬まれた、というパターン。

また、
「かわいいと思って野良猫にエサをあげてたら、急に咬まれた・・・」
というパターンもあります。

全て、私が実際に皮膚科の外来で経験したパターンです。

ネコに咬まれたところが、24時間以内に急速に腫れてきて、
39℃まで熱が一気にあがり、そのまま入院になった方も経験しています。

ですので、動物に咬まれたときの対処法やそれに関する病気を
知っておくことはとても重要です(^^)

コメント(0)